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JTCの勢いが止まらない。そして誰にも止める事ができない。



ジェイレックス たなけん チョップスティック

以上3名で構成されたユニット。JTCの楽曲の多くは全編にわたりふざけ散らかしている。しかしダンスホールに訪れた人々の心を掴んで離さない。そこの裏付けされる個々の能力の高さは全国トップレベルであり他の追従を許さない。



私がJTCを誉めちぎるのには理由がある。



先日、studio東和のブロンソン氏から連絡があり、今回コゴブロの著者である私にJTCの記事を書いてほしいとの内容であった。ブロンソンと私の関係。ブロンソンは私の歌を良く聴いてくれている、以前も私の楽曲を聴いて『この曲は歌詞が面白いから曲の音を小さくしても、しっかりお客さんに歌詞を聴いてもらった方が良いね』とアドバイスをしてくれた。そのアドバイスも踏まえてのぞんだ『高田のラガ』というイベント。私のショーケースが始まり、例のアドバイスを頂いた曲が始まると、フロアの中央にブロンソンが現れ『イエーイ!!』と言いながら私のショーを見ていたお客さんとハイタッチをした後に、肩を組んで円になり終始『イエーイ!!』と叫び続けておられた。全ての人間がブロンソンに注目し、私の歌詞を誰一人として聴いてはいなかった。ブロンソンのアドバイスはいつも的確だ。



さてJTCと言えば先日から着うたで配信されている楽曲『アップタウン奥さん』が記憶に新しい。アップタウン奥さんとはいわゆる"お金持ちの既婚者"だ。歌詞に触れながらJTCを紐解いてみよう。



『宅配便をスッピンで受け取るアップタウン奥さん』

女性のスッピンの素晴らしさを改めて見直す事の出来るフレーズだ。女性は化粧において少しでも目を大きく見せようという方向性から何十年も抜け出す事が出来ない。そのパッチリ激戦区でもがき苦しみ、スッピンをさらす事に強い嫌悪感を覚え多くの時間と労力を顔面のカスタムに費やしながら息絶えてゆくのだ。外出では多少の化粧はマナーとされているが、愛するパートナーと自宅で過ごす時にはその生まれたままの顔面を存分にさらけ出して、ありのままの自分を愛してもらおう。縁取るものを失い弱々しくなった瞳が、あなたを守りたいという彼の気持ちをよりいっそう高めてくれるだろう。あなたに必要なのは日々のコラーゲン接種だ。 といったメッセージの込められた一小節である。



『ドモホルンリンクルとリンコップ アップタウン奥さん』

ご存知、30代からの年齢化粧品、再春館製薬のドモホルンリンクル。リンコップとは本来、人間対人間で使う用語であり、今回モノと人間のあいだにリンコップという表現を使う事で、奥さんとドモホルンリンクルの関係性。人間関係とも比べる事の出来ない程のかけがえの無い化粧品である事を見事に表現し擬人法の新たな形を提唱している。私は桃井かおりさんのファンではないが、かおりもぶっちゃけ悪くはない。と心の何処かでいつも考えている自分がいる事も決して否定は出来ない。書いた後で気がついたが、桃井かおりさんはドモホルンリンクルではなくSKUピテラの方であった。こうして、桃井への想いの小ささが露呈される結果となってしまった事を本当に残念に思う。※この文章はドモホルンリンクルを推奨するものではございません。



『ダウンタウンおっさん ダウンタウンおっさん』

意味は下町のおっさんなので、比較的ノーマルなおっさんの事である。この歌詞から読み取れる事は全くない。要するに無意味な歌詞だ。おっさんと連呼する必要性がないので、これは悪ふざけと言っても良いだろう。



『今日も早起き小鳥に挨拶 アップタウン奥さん』

これは楽曲"アップタウン奥さん"の冒頭を彩る伝説の1ページ目とも言える強烈な一小節だ。



幼少期私は2羽のインコを飼っていた。黄色と水色のインコ。水色のインコは凄く家族に懐いていて、鳥かごから出して窓を開けておいても全く逃げようとしなかった。いつも縁側で祖母の肩の上に乗っかりながら歌を歌う賢いやつ。黄色いインコは誰にでもクチバシで突ついて奇声を発する頑固ものだった。



黄色はきっとすぐ逃げてしまうので、鳥かごから出す事が出来ずいつも可哀想に想っていた。いつかここから出してやりたい。黄色はすぐ突っつくけど、何故か私は黄色が大好きだった。強がっているけどたまに悲しそうな声を出す。



ある時期から黄色が全く人を突つかなくなりおとなしくなった。黄色は生まれ変わったのだ。祖母の言う事も聞く様になり、喋るようにもなった。鳥が相手でも気持ちは伝わるものだ。



それから数日たったある昼さがり、祖母と妹が郵便局へ出かけた。私はずっと家にいたのできっと夏休みだったのだろう。家に一人になった私は鳥かごの中の黄色を撫でようと指を突っ込んだ。黄色は私の指を噛んだ。直後に『キエーーーー!』という奇声を発した。戸惑った私は部屋で飛び回っていた水色に目を向けた、水色はこちらを見ながら『キぇ。』と短く雑な鳴き声を出した。その目は酷く濁り淀んでいた。一体何が起こっているんだ?



2羽の鳥が発する殺伐とした空気の中、祖母が帰宅し『いやぁ本当にいい天気だねぇ』と窓を開けた。とたんに水色が祖母の肩に乗っかり、クリクリとした目で『ピッピ ピッピ♪』と歌を歌いだした。私は確信した、こいつらは祖母の前で演技をしていると。



祖母は『そろそろお前も出してやらないとねぇ』と言って黄色のいる鳥かごへ向かった。『お婆ちゃん黄色が逃げちゃうから駄目だよ!』と騙されている祖母を私は必死に止めた。『この子は良い子だから大丈夫。お婆ちゃんが保証する。』と言って祖母が鳥かごを開けた。



開かれた鳥かごの入り口で強く踏み込んだ黄色は強烈な勢いで窓の外へ飛び出して行った!フェンスにとまると振り返りこちらを見た。瞬間に祖母の肩を強く踏み切った水色が強烈な勢いで窓の外へ飛び出した!同じフェンスにとまった2羽のインコは一緒に昼下がりの暖かい空へと消えて行った。



涙をこらえながら私は『おらぁー!!』という掛声と共に祖母の背中にラリアットをかました。『ドン!』という音と共に少し上半身が前方へ傾いたが、祖母は何も言わなかった。祖母を殴ったのはこの時が後にも先にも最後だ。妹は泣き崩れて膝をついてその場にうずくまってカーペットを拳で何度も叩いていた。『何故止めれなかった!』という彼女の心の悲痛な叫びが聞こえて来た。



それではJTCを聞きながら今日も



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